今回のミーティングのお題曲は、昨年同様に「カーオーディオマガジンの付録となりました。

2018年9月末発売号のカーオーディオマガジン「VOL：124号」です。

　　　こちらで、買えます。

今回の音源は、「森井奈緒 with the KIT」のバンドから提供される音楽を「OSCARがミックスダウン」の担当をさせて戴けることです。

　アーティストから提供されるフォーマットは、24bit/48kですがそれをアップコンバートしたりアナログにして真空管ディバイスに突っ込んだり、各トラックをいろんなコンプで音色を造ったりといろさせて頂くことができました。
ドラムなどは、12ポイントのスタジオ録音ですのでいろいろとアレンジや演出ができました。

昨年の音源と同じ録音スタジオでの録音ですが、「ミックスダウン」で音色や音質が大きく振れることを聴いて戴けると面白いと思います。
昨年のCDとの音色比較もまた楽しいのではないでしょうか、オーディオの奥深さを体感できるかと思います。

歌謡曲のほとんどのCD音源は、マキシマイザーと言う非常に便利なソフトを多く活用します。
これは、エフェクターと言えると思いますが、楽曲の音量を上げて一定の音圧内で音楽を聞きやすくするものです。

しかし、このソフトを使うとあまり楽しい音がしなと考えますので、これを使わないのを前提に調整を進めてきました。

アビーロードなどのプラグインやアウターボードそれにアナログ変換して外部機器に接続したりと、エンジニアの方に多くのトライアルをしていただきました。

音源は、24bit/48KHzで処理していて、それぞれのトラックに最適なコンプやエコーを選択して音色を作っていきます。

あえてノイズを乗せる手法も取り入れてSN感よりも自然な雰囲気や聴感上の情報量を狙っています。

■CD内容

Track 1　オープニング
Track 2　Winter Fantasy
Track 3　夏の日
Track 4　今ここにいる
Track 5　あなたに決められない
Track 6　証拠のないエピソード
Track 7　夏の日　（ピアノバージョン）
Track 8　Winter Fantasy （mono）

■エンドロール

バンド名　　森井奈緒 with the KIT

ボーカル・・・森井奈緒
ギター・・・・水嶋稜威紀
ベース・・・・Cossun
ドラム・・・・Higashi
ピアノ・・・・鳥居祐美

ミックスダウン スタジオ・・・Studio Prestige
監修・・・・・高橋則幸

それでは、「Winter Fantasy」の聴きどころ紹介します。

「Winter Fantasy」は、フェデリティーレーンの審査曲をイメージしています。
高分解能で広く飛び散るサウンドが魅力です。

■最初の出だしからグロッケンシュピール（ベルのような音源/チロリロリンリン）が8回はいりますが、最初は、左、次は右、そしてセンターセンター、次は左センターの中間、右センターの中間、そしてセンター、センターと場所を変えて鳴ります。
この部分を聴くだけで、音場のポジションイメージと左右センターの音色バランスが、短時間で聴き取れます。

■低域のローエンド
ローカットはしていないのでボリューム注意ですが、反面非常にふこやかで、気持ち良い低音がでます。ローエンドとエネルギーに各低域楽器の分解能を聴いて下さい。

■ピアノの質感やボーカルの存在感もポイントです。
マキシマイザーを使用していないので、音圧そのものは少し低めですが、ダイナミックレンジの広い開放感のある美しい楽器の響きが楽しめます。

■楽器の位置と分解能を聴いて下さい。
センターモノラル（0）・・ボーカル、キックドラム、ベース
センターステレオ（0）・・ピアノ、シンセサイザー、ハープ、グロッケンシュピール
右サイド（100）・・・・・ハイハット、トランペット、シンバル、グロッケンシュピール、ベル
右とセンターの間（50）・・ギター、チェロ、グロッケンシュピール
右とセンターの間（40）・・スネアー、タム
左サイド（100）・・・・・シンバル、グロッケンシュピール、ベル
左とセンターの間（50）・・・ギター、グロッケンシュピール
左とセンターの間（40）・・・タム

■聴いていて楽しいか
音楽は、これが全てかもしれませんが、気持ちの良い響きや歪の少ない自然な音色は何時までも聴いていたく成るものですね。