いま、カーオーディオはそれなりに熟成し安定期に向かっていると言えるでしょう。
しかし文化の浅いカーオーディオは、ホームオーディオと違い独自の文化を形成しようとしています。そんな中、インストールや音づくりの方向性が、何となく幾つかのカテゴリーに分類されてしまい、本来自由であるはずの趣味世界が狭くさえなっているような感じではありませんか?「デジ・デジ」や「デジ・アナ」などもメーカー発信用語の1例です。コンテストに勝つことが皆が認める高音質オーディオなのでしょうか?雑誌の紙面に大きく取り上げられることが、高音質オーディオの目的なのでしょうか? 本来、自分の音を見つけ追い求めることは、もっともっと楽しく自由で有っていいのではないでしょうか。
現状の流れは、オーディオメーカーをブランド扱いし、価値をハード(製品)に転化し、システムでのバランスや音質での組み合わせが考えられていないようにも感じます。デジタルアライメントやデジタルイコライザー、デジタルマルチシステム否定はしていませんが、それがあるがために先に進めないユーザーが多いのも事実です。チューニングの限界は、「化粧で美人」を造るのと同じだと思うのです。本当の美人は「内面から」造るものではないでしょうか。
忙しく、めまぐるしい現在、科学だけでは到達できない感性の領域、芸術の領域、そんなオーディオを生涯の趣味として楽しでみてはいかがでしょう。
これから始める方も、行き着いて先を見失った方も、1歩ずつ楽しながら終わりの無い世界に夢を見ませんか?自然界の音楽再生を求め、こだわりを持ち、求める音をしっかりと決め、いかに理想に近づけるかを考え、確実に進んでいけたらどんなに楽しいことでしょう。カーオーディオの楽しみは、無限大の如く、果ての無い、たどり着くことに無い。永遠の趣味だと考えます。
オーディオは、感動と再開するために、それを捜し求めるところに楽しさがあるように思います。
感動を探し追い求める仲間たちが集う、エンブレム、それが「オスカー倶楽部」でありたいと考えています。